2017年11月10日

【デンツプライ】X-スマートIQ と ウェーブワンゴールドグライダー


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X-Smart IQ
いつもお世話になっているデンツプライの営業マン(いい男)が新製品で出ますよ〜とデモ品をもってきてくれました。お借りして使うことはできませんが、実機に触れれるのはいいところ。X-SmartPlusがコードレスになり、プログラムの切り替えをiPad miniで行う未来的インターフェースに仕上げられています。ちょいと重めだが、実際に使用すると「このズッシリとした重たさが無骨な頼り甲斐を感じることができてクセになると評判」らしいです。ほんとかそれ。

洗練された見た目、ビジュアル面で有利な患者説明用ツールの内臓、NiTiファイル掛かったトルクデータの集積などをiPad miniとアプリで管理する設計です。うまり、iPad miniを用意しないとコードレスのエンド用モーター(動くだけ)が真顔で鎮座するだけの結果になります。いまどき、歯科医ともなればiPad miniぐらい持ってるやろという、グローバルな電子デバイス事情に合わせたプロダクツであって抱き合わせ商法ではないのであります。確かに私みたいなガラケーおじさんでもiPad miniぐらいは持っていたりますけどね。EMRとの連動はまだないそうです。なくても別にエンドミニ(西連寺トレーディング・FEEDでお求めになれます)で力技で連動させられるので、私にとっては気になりません。とはいえ購入する予定はありません。いまあるXスマートプラスで事足りているからです。勤務医や代診の先生がいたり、訪問診療でエンドもやるぜな先生にはいいかもしれませんが、当院ではまだそれもありません。



WaveOneGold Glider
ところでグライドパス形成用NiTiファイルといえばプログライダーやHyflexEDM_GlidePathファイルがありましたが、レシプロケーティングのグライドパス形成用NiTiファイルが出たようです。いずれ出るだろうと思っていたので、特別に驚きもありませんし、『レシプロック』の方で先に同等品が出ていた気がします。

グライドパス形成用NiTiについては、色々と試した結果、「なんだかんだでプログライダーか……」に落ち着いています。太く直線的な根管ではNEXの15/.04を用いて、湾曲や細い根管でプログライダーを用いています。ウェーブワンゴールド・グライダーが果たしてプログライダーに代わる存在になるかは分かりません。レシプロケーティング・モーションは、ロータリー・モーションに比べて根尖側へ debris を送ってしまうことを避けられないようなので、無為な術後疼痛の発生を予防するうえでは、グライドパスをNiTiファイルで形成するならロータリー・モーションのものが良さそうに思えるし、そこまでレシプロケーティングに拘らなくても……とも思えるからです。

でもまあ、新しいモノ好きなので発売されたら試すことになるだろうと思います。



レシプロケーティング系NiTiファイルを用いた拡大形成では、根尖に debris を有意に押し出すのか?
posted by ぎゅんた at 16:37| Comment(0) | 歯科材料・機器(紹介・レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

思うところあって購入したKerrのハーモナイズ トライアルキット


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ペーストのコンポジットレジンには、私は長く3Mのシュープリームウルトラを用いている。

保険適応で操作性が良く、エナメル・ボディ・デンティンの使い分けができることと、ボディシェードのみの充填でも及第点の審美性を発揮してくれるからである。

加えてこのシュープリーム、8年ぐらい前に札幌コンベンションセンターで開催された3M主催の審美修復ハンズオンセミナーで(飛ぶ鳥にメンチ切ったら焼き鳥に化ける勢いの)青島徹児先生より使い方を学んだ経験があることも影響している。このセミナーでは自費用のシュープリームXTEを用いていたが、保険で使用できる範囲のもの(A2E、A3〜4B、A4D)でも使い方の基本は同じであり、やはり、及第点の審美性を発揮してくれることから気にいて使用してきたのである。自費でやるなら、さらなるシェード・バリエーションとティントを揃え、解剖学的なキャラクタライズを余すところなく施す芸術的仕上がりにしなくてはなるまい。


象牙質への接着システムやコンポジットレジン材料の進歩は止まったかのようで歩みを止めおらず、いまだ新たな材料が進化を遂げて市場に出てきている。

シュープリームウルトラは3Mのトンデモ・テクノロジーの集大成であり、いまだ第一線で使用できるポテンシャルにあふれているが、Kerrのハーモナイズの存在を知り食指を動かされた次第。私に限らず歯科医師は飽きっぽく浮気性な性分があり、良さげな類似品を発見すると使ってみたくてたまらなくなるのである。
とりあえずトライアルキット(エナメルシェード:A2 A3 デンチンシェード:A3 A3.5 の4種※内容量が通常4gのところ2gになっている)を購入してみた。



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「前歯がだんだんと空いてきてすきっ歯になったので解消してほしい」の主訴で来院された患者さん。
賢明なみなさんはお分かりの通り、中年以降の方の正中離開ときたら、ポステリアストップの喪失によるフレアアウトを疑わなくてはならないし、その治療が優先される。

しかし「とにかくすきっ歯の解消だけしてくれ。保険な!」と強く望まれたなら、できることは限られる。荒廃した臼歯部の咬合関係に手をつけずに即席ですきっ歯を解消するとなれば、結局は接着を利用したコンポジットレジン修復で暫定回復を図るぐらいが関の山。歯質の犠牲がごく最小限で済むこと、気に食わなければ除去も容易であることから口腔内の状況変化に対して強いからである。

正中離開の解消にコンポジットレジンを用いる手法は、現在ではさほど珍しいテクニックではない。しかし、これを実現するには周到な準備と材料を使いこなす知識とテクニックが要求される。考究用模型でワックスアップをしてシリコンパテでモールドを作っておき、それを利用して口腔内で充填と賦形操作を行い、形態を回復させるべきである。

上記の写真は、来院当日に主訴の解決と「すきっ歯を解消するって、こんなイメージ?」と意識のすり合わせを行う説明を目的に行ったものである。手元に届きたてのハーモナイズトライアルキットがあったこと、セミナーで教わった青島徹児先生の「正中離開の時に使用するコンポジットレジンは、エナメル用のものを単独で用います」の発言を思い出したからでもある。どのみち説明用の応急措置でチャージもないので、チャレンジを考えた次第。

ボンディング材にスコッチボンドユニバーサルを使用し、コンポジットレジンはハーモナイズのA3エナメルのみを使用している。シリコンパテもクソもないので、セルロイドストリップスを利用してのやっつけ充填。正中の位置と肝心の形態がデタラメでブラックトライアングル目立つ結果であるが、本人は満足した様子。主訴の解決がまず患者さんの信頼関係を築く一歩であるなら(出来はともかく)、悪い結果ではない。仮歯を提供したようなものである。



ハーモナイズのペーストはわずかに柔らかい感じがしたものの、愛用のオプトラスカルプトパッドとの相性は悪くない。A系統の歯質溶け込むようにマッチングする色調と明度見事な印象。セルロイドストリップス(Kerr:Hawe Striproll)にネバっとひっつく点が残念だ。シュープリームウルトラはボディシェードメイドに明度と色調を合わせていく感じだが、このハーモナイズはエナメルシェードだけで妙に明度と色調がマッチする印象(違うかもしれんけど)。デンチンシェードを組み合わせたレイヤリングはまだ行っていないので機会を逃さずトライしていきたいところだ。

このハーモナイズは、保険で使用できるCRでありながらベースシェードのラインナップが豊富で、なんとトランスルーセントシェードも用意されている(アンバー、クリアー、グレーの3種)。保険で審美的CR充填を極限まで追求してやろうと意気込む先生の強い味方になってくれそうだ。4g入りで価格は安くなく高すぎずといったトコ。
 
posted by ぎゅんた at 18:44| Comment(2) | 歯科材料・機器(紹介・レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

メタボンの研磨にこのポイント!という決め手がない悲劇


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うちのようなヘボ歯科医院でも、たまに陶材焼付鋳造冠(以下、メタボン)がでたりします。

小臼歯に保健のハイブリッドCAD/CAM冠や硬質レジンジャケット冠を提供できるようになってから自費冠(の症例数)が減ったにせよ、「コンサバなセラミック冠」の需要が失われたわけではありません。大臼歯部の補綴は、保険で提供できる金パラ冠鋳造冠が多いのですけれども、メタボンを選ぶ患者さんもでてくるわけです

「これからは完全メタルフリーの時代ですから、ジルコニア冠を使用する頻度が上がりますよ!セレック買え!他院との差別化のために集客にメタルフリーを打ち出せ!」と鼻息の荒いセールストークをぶつけてきたのは技工所とコンサルに過ぎませんでした。とりあえず(他の医院では別なのかもしれませんが)当院では当てはまりません。自費冠の主体はメタボンのままです。電鋳クラウンとか温かみがあって好き。


Porcelain Adjustment KIT(Shofu)
ところで咬合調整したメタボンは、その切削したセラミック面に研磨をかけなくてはなりませんね。
専用の研磨用ポイントが必要になりますが、なにを用いましょうか?

ひとまず私は学生時代にメタボン実習で用いたものを変わらず使用しています。今は扱っていないようですが、松風のポーセレンアジャストメントキットがそれです。ホワイトポイントと、荒さが三段階に異なるシリコンポイントから成ります。シリコンポイントにはダイヤモンド粒子が含まれているようで、弱いながら艶が出ます。いつもこれを用いていますが、満足のいく研磨状態が得られるかといえば少し心もとないところがあります。艶は出るのですが、技工所から納品された直後にみられる、ボディビルダーの筋肉を照らすようなテカテカさが得られないからです。

お世話になっている技工所さんにメタボンの研磨になにをどう使っているのかを聞いたところ、いえそれは様々で…とちょい言葉を濁した返答。優れた研磨は優れた技術ですから、あまり他言したくないのかもしれません。材料よりも使い方だろがボケ!と遠回しに伝えてくれているような気もします。

目下、使用中のポーセレンアジャストメントキットは、卒業時に級友から「いらんからお前にやる」とプレゼントされた新品同様品があと2つあります。潤沢な在庫。死ぬまでに使い切ることは困難です。

思えば、学生時代にあんなに粗雑に扱っていた「材料たち」は、歯科医師になって働き始めてからこそ分かる価格的価値に満ち溢れていました。いま歯学部の学生諸君は、購入した器具や材料を後生大事にすることを強くオススメします。なんだかんだ、後で役に立つものが含まれているからです。窃盗と転売はダメだぞ。





一方、前歯部で自費を選ぶ患者さんがあまりいません。「保険でイイデス」と即答されることが多いです。過去の「前歯は保険が利きませんヨ」の歯科医側のセールストークの流布、と「保険で前歯に白い歯が入れられる」という認識が患者さんたちの意識を支配していることが理由ではないかと考えたことがあります。しかしそれは誤りで、「前歯を補綴しなくてはならないほど状態に陥ってしまったのは、審美性をさして求めなくなった高齢者か口腔内への意識が極めて低い若年者であることが多いので、結果として保険治療が選ばれる」のが正解のようです。多分。

「保険で白い歯」は素晴らしいことですが、フェルールが確保されている支台歯にファイバーポストコアを建て、「硬質レジンジャケット冠」を選択しなくてはならないでしょう。硬質レジン前装冠の審美性はさして高いものではないからです(自分の前歯部の補綴にこれを選択する歯科医師や歯科衛生士はいないのでは?)。

しかし硬質レジンジャケット冠を選択すると、金パラは使用しなくてすむものの、支台歯形成時の点数と冠の点数が大幅に下がります。実質的に、前歯部の補綴に硬質レジンジャケット冠を選択する歯科医師はあまりいないと思います。CRインレーと同じで「やるな」と宣言されている点数が癪に触るからであります。


タダ働きではないが、さしたる益のない種の診療は歯科医師のパフォーマンスに少なくない影響を与えます。「院長は自費の治療はビシッとやるくせに保険診療は手抜きばかり」などと院内スタッフが陰口を叩くあの実態は、歯科医師の人格が不良なのではなく、正当な評価をされる状態で治療にあたっているかそうでないかの違いを意味しております。とはいえ「現金なヤツ」には違いありませんから、そうならないよう律し努めているのが保険を主体とした開業医であります。いやはや、次回の保険改定が怖い。

 
posted by ぎゅんた at 18:58| Comment(0) | 歯科材料・機器(紹介・レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月29日

Safe Relax Removerでメタルコアを除去してみよう

メタルコア除去をどうするか?は、再根管治療に対峙する歯科医師を悩ませる課題のひとつである。

私はコア除去鉗子やダブルドライバーテクニックをメインに、メタルコアの着脱方向に力をかけることで除去させる方法を採用してきた。いうまでもなく、乱暴なコア除去操作は弾力や絶対的歯質量を失った患歯に破折を引き起こすものであり、着脱方向に一致した力で除去することでそれを予防するためである。二次カリエスの存在や、そもそもが不適合コアであった場合の除去はさして手間取ることはないものの、適合状態の良いメタルコアの場合は破折への恐怖を抱いた長期戦を覚悟して汗をかくことになる。それでいて除去の点数は32点が基本であるから、臨床医は涙目になるのが常である。


そんなおり、世界の佐久間先生に教えていただいた除去用器具がセーフリラックスリムーバーである(SmileUSで購入http://www.smile-us.com/item1965.html
。クラウンリムーバーの動作を機械に担ってもらうようなコンセプトに思えるが、なかなかどうして、頼りになるのである。うまくいけば長いポストコアであれ数秒で除去できる(「会心の一撃」)からである。これは手動では達成できまい。前装冠やブリッジの脱離などにも使用できるようだが、目下、もっぱらメタルコアの除去用ツールとなっている。


単冠のキャストクラウン等はWAM-Keyリムーバーや、スリット形成とマイナスドライバーでの除去で事足りることが多い(昔から慣れた手法であるから、その方法を採る)ものの、回収金属を積極的に稼ぐ狙いがあるなら、このセーフリラックスリムーバーでの除去が良いと思われるが、あまり上手くいったためしがない。

そんなセーフリラックスリムーバーも使い始めてから期間が経ち、少しずつ使い方が整理されてきた。


メタルコア除去時の私なりの使い方は以下の通りである。
1.何はともあれチップのツメを引っ掛ける必要があるから、コア体と歯質の境目を削除してツメが引っかかる場所を設ける。これには界面の接合の弱体化の狙いもある。

2.良好な引っかかりが得られているか、シミュレートする。

3.口の中に入れる前に「こんな音がして、歯に振動がありますヨ」と、わざと動作させて説明しておく

4.Let's do!

5.外れる(やったぜ) or 外れてこない

外れてこない、手応えがない場合

↪︎方向が悪いのではないか ?
↪︎メタルコアに力が加わっているか?
↪︎鬼のスーパーボンド合着?
↪︎界面接合の更なる弱体化のための切削が必要?
↪︎他の方法でのコア除去切り替える?

を考える。




ってなわけで卑近な二例

ア)急化perでコア除去感根処に踏み切らなくてはならないケース

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こんなかんじからスタート

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コアと歯質の境界を細いバーで削る、ツメの引っかかる場所の準備

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「あらよ」ってな感じにツメを引っ掛けて動作。外れる場合は1〜3秒で外れる

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「本日のエモノ」



イ)保存したい犬歯に、長くて太めのポストコアが入っているケース

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打診痛++。浸麻して処置

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舌側面観。コア除去鉗子でもよさそうだが、セーフリムーバーで除去を狙うことにした

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コアと歯質の境界を削って、ツメの引っかかる箇所を設ける

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秒殺。

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やったぜ。



とまあ上手にできた症例を挙げたわけだが、上手にできなかった(苦戦した)症例もまた、存在する。

この除去器具は、外したい対象物にツメをがっちり引っ掛けて力を加えられるかどうかが勝負所である。引っ掛けられない場合は、使用をスンナリ諦めた方が時間を無駄にしないだろう(しかし、苦戦させられる戦いが予想されるが……)。

もっと除去の症例数をこなして、「こういうシチュエーションではこう使って除去するのだ」的ノウハウを蓄積していきたいところだ。



ワムキーリムーバー
wam_key.jpg
http://www.crossf.com/_userdata/wamkey.pdf
冠の除去に使用する。⇒製品紹介URL

No.1をメインに用いるのだが、使用しているうちにシャンクがへしゃげて先端が折れてしまった。
それ以来、No.2と3を使用している。モノの割に高価な気がする。
 
ラベル:Safe Relax Remover
posted by ぎゅんた at 00:16| Comment(12) | 歯科材料・機器(紹介・レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

買っちゃたよオーラルID

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ラミネート加工された掲示用ポスターをサービスしてくれますが、どことなく洗練されてない感…


この記事でも書きましたがオーラルIDです。
色々あって、購入の運びとなりました。口座の数字が吹き飛びました。サヨナラ万円

実物は懐中電灯にしかみえませんが、実際に懐中電灯そのまんな感じです。
アメコミのヒーローみたいな見た目の特殊ゴーグルを装着しながらの使用します。

スイッチをいれると青色の可視光線が出るので、その光で口腔粘膜を照らしてゴーグル越しに観察します。扁平上皮癌などがあると、光の吸収や反射の差異があるために暗く見えることで存在を示唆してくれるのでスクリーニングに用いることができます。

オーラルIDはあくまでスクリーニング用であって、診断用ではありません。それでも「悪いヤツがあるかないか」を1分足らずで判定してくれるのは有益です。市の検診業務があれば活躍できそうです。スマホ等のカメラで撮影するためのクリップ型フィルターもあるのもいいですね(「こんなんよ」と撮影動画を見せたり、写真を撮ったりできる)。

確定診断は病理診断にてなされますから、生検や細胞診を行うことになります。
オーラルIDでは細胞診検査キットが別途に用意されています。細胞診ではなく生検を希望する場合は、組織片を採取して固定液に漬けて口腔病理医のいる施設に依頼することになるでしょう。歯科における病理組織検査は保険請求(算定)が可能です。ただし、一般開業医がここまでカバーできるかどうかは現実的に難しいところがありますし、治療が必要になった場合のことを考慮して口腔外科に紹介する流れになるものと思われます。


提言?
ポスターもいいんですが、患者さん向けのリーフレットがあれば開業医の先生がより使いやすいアイテムに化けると思います。「次回から作っていく予定の保険の白い被せ(硬レハイブリのCAD/CAM冠)は、こういうものです」とリーフレットを渡すことがあるのですが、意外に喜んでくれますし、待合室のホワイトニングのリーフレットなんかは気づいたら数が減っているものです。オーラルIDのリーフレットがあったら、少なくとも私は嬉しいのですが。



おまけ
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学生時代に病理学の講義で「開業医がちっとも検査依頼を送ってこないのは寂しいにもほどがある。お前らは送ってこいよ!」と、開業医の先生向けのマニュアルを学生に配っていたのを思い出したので学生時代の教科書類の中を漁ったら出てきました。やったぜ。

しかし母校とはいえ北海道に送るのはちょいと遠いような。そもそも、いまもこれやってるのだろうか?いや口腔病理学教室なんだからやってるはずだけど、大学から物理的に大きく離れるちゃうと、ほんとに、すべてが疎くなるものです。
 
ラベル:Oral ID
posted by ぎゅんた at 00:11| Comment(0) | 歯科材料・機器(紹介・レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする