2018年02月09日

豪雪でいやんバカ


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もし雪が黒色だったら、圧迫感と閉塞感が更に凄そう


北陸を襲った今回の大雪。

ニュース番組でクローズアップされましたのは1000台以上の車が立ち往生した、福井県坂井市の国道8号線でありますが、そのすぐお隣の加賀市もまた同様に雪でメチャメチャになっていたのであります。そして当院はその加賀市にあります。ニュースに流れていた国道8号は、しばしば利用することのある、馴染み深い道路だったりします。

金沢県ならぬ石川県金沢市もまた、勿論の大雪だったのですが、それでも加賀市よりは積雪量は少なかった。加賀市は、ここ数十年に渡ってさしたる積雪もなかったので油断していたところの不意打ちを喰らったかたちです。先人たちの言葉、「災害は忘れた頃にやってくる」はけだし至言であります。2014年の山梨県の大雪は「たまたま起こった」他人事ではなかったわけです。

日常生活遂行が極めて難しくなる災害時には、たとえば学校なんかは休校になります。仕事も、休みになったりします。そんな中でも休みを取りづらい職種もあるわけで、医療機関はその1つでありましょう。

こんな大雪で患者さんも来られんだろうと思っても、心理的に休診にし辛いのが開業医というもの。今回の大雪は、駐車場に雪が一晩で高さ80センチぐらいが積もるクラスでしたから、それに気づいて除雪に入ったところで出来ることは限られています。それは市内の交通路や住宅地に至る全ての場所に平等でありますから、たとえ自分の活動範囲内の除雪が達成できたとて、他の場所からのアクセス自体が改善されるわけではない。交通麻痺が起こるのであります。クルマ社会の田舎においてこれは致命的です。

果たして、スコップ片手に除雪を開始して駐車場を確保したはいいものの、患者さんは殆どが来院できませんでした。後で知ったわけですが、本当に想像を超えた大雪で市内が雪で埋まっていたのですから当然のことです。そもそも道路まで出られないのです。

患者さんが来院されないのをいいことに雪かきばかりをしていました。診療がないならないで暇で気が狂いそうになるからです。患者さんが来院されないことは、開業医の多くにとって収入を絶たれることに他なりませんから、これまた気が狂いそうになります。

「金銭収入をひとつだけにするべからず」とは、どんなビジネス本やビジネス誌にも常態化して記載されている常識なのだと思いますが、まさにその通りだと思います。「患者さんが来てくれないと始まらない」というのは、冷静に考えると結構なリスクです。多くの先生方が心がけておられることと思いますが、歯科医業を収入の一本柱とせず、不労所得のルートを開拓しておくことは不可欠のように思います。インカム面で常に余裕のあることが、術者の心理的余裕をサポートし良好なパフォーマンスを発揮することにつながるのであれば、そうしておくべきです。

しかしここで焦ると詐欺師に引っかかってクソマンションをクソローンで購入させられたり、手数料ばかりがクソ高い「毎月分配型」の金融商品を買わされたり、ア○ウェイのセミナーに連れて行かれたりするのであります。

少なからず世間知らずなところのある歯科医師にとって不労所得のルート開拓は一大タスク。自著の出版や勤務医を雇っての医院の拡張や分院展開あたりが手堅いところだろうと思います。

雪かきの話をしてたのに、なんでこんな話になってんの。

とりあえずキャンセルラッシュで開店休業状態でしたので、根治にして余裕綽々の時間で処置ができました。点数はさておき、「1時間に1人」の診療は心理的余裕があって、(たまには、の条件付きであるが)いいものです。

処置時間を長くとることが良好な治療結果に直結するものでないことは自明ですが、無用に焦らされる心理的緊張がないことが術者の良好なパフォーマンスにつながることはあると思います。
 
posted by ぎゅんた at 16:02| Comment(0) | 歯科医院について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月22日

「い〜パークの営業さんが来たけど帰っていった」の巻

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歯科医院の電話機は、思えばいつもコールでリンリンと鳴っているものであります。

電話が大嫌いな私なんかは「受付業務でなくて良かった」と心の底から安堵しながら、疎ましくも嬉しくも不思議な心理でコール音を耳にしている毎日です。

電話をかけてくる方は、ほとんどの場合、患者さんやお世話になっている業者さんからでありますが、ときにそれ以外の場合があります。間違い電話や営業電話であります。間違い電話はさておき、営業電話は業務の妨げになることがほとんどです。そんな儲かるなら他人に教えてないでアンタがやれや!とガチャ切りしたくなります(しませんが)。

営業電話がかかってきても、「先生は処置中で手が離せません」と受付が断りアタックを入れてくれて終了するものですが、根性のある業者はこちらの手が空く時間を訊いてきてかけ直してくるアグレッシブさをもっていたりします。「営業は押しやで!」と考えているのかどうか分かりませんが、少なくとも診療時間中の歯科医院に営業電話をかけても無下に断られるだけで、通話料の無駄に他ならないとおもうのですが、理解しておられないようです。世の中には、こうした電話にお付き合いする人の良い先生が多いのかもしれません。邪に思惟すれば、歯科医は彼らにカモにされているだけのような気がします。バカだから、儲け話を振れば乗ってくるだろう、と。

根管治療やら抜歯中やらカルテの打ち込みやらに忙殺されているときに限ってこうした電話がかかってくるので、今の所ほとんど相手にもせずにきていたわけですが、ついこないだ、突然のキャンセルで空白時間が発生したときに営業電話が掛かってきました。隙間な空白時間には、私はiPad mini のメモ帳でブログの草稿をメモのように書き込んだり編纂したりしているのですが、気分が乗らないときも多々あるもので、電話にでることにしました。

果たして、電話が遠くて相手が何を言っているか聞き取れなかったのですが、どうやらインターネットを利用した医院の予約システムの導入でどうのこうのという趣旨の様子。センター試験の英語のヒヤリングじゃあるまいし、なにをいっているのか皆目分かりません。ようやく聞き取れた言葉が「ぎゅんた先生の医院につきましては、◯◯先生からのご紹介で……」のくだり。今までに二回ほど、数年前のセミナーであったっきりの懐かしいお名前を耳にしました。人からの紹介とあれば悪い気はしないのが甘いところでもあり人情でもあります。相変わらずなにを言っているものか正確に聞き取れませんが、マークシートであれなんであれ解答欄は空白にはできませんから答えを出さねばなりません。医院を訪ねて良いか、とのことが聞き取れたので、診療後の時間にきてもらうことにしました。電話で説明内容が分からんなら直接聞くしかないし、◯◯先生のご紹介がとあれば、無碍に断ることもできますまい。


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さて約束の時間に当院を訪ねてきたのは株式会社ITFのEPARK営業部のお方。要するにEPARK歯科の営業です。EPARK歯科っつったらおまえ、石川県の歯科業界内で「ちょっと気をつけてください」とお達しFAXが某機関から届いちゃうアレだったり、友人の先生が「契約してみたけど、対応があまりにも杜撰だったから速攻でやめた」と吐き捨てたアレじゃないの。

その昔、新患の患者さんに「おたくのホームページに木曜日は診療しているとあるのに、休みだったじゃないか」とお叱りを受けたことがありました。事情を訊いてみますとなんのことはない、それはEPARK歯科のサイトの当院の情報記載が誤っていたことに起因していたのでした。知らんがなと言いたいところですが、電話をかけて「記載が誤っているので訂正してほしいです」と伝えたことがありました。サイトに掲載されているということは、当院が情報登録をリクエストしたものと思われますが、まったく記憶にありません。みると、医院の画像がsampleで謎の口コミが三件ついています。契約してお金を払うと医院の掲載情報が豪華バージョンになり、予約システムが稼働するものと思われます。お金を払わないと制限かかっちゃうのはソシャゲと同じです。多分。デジタル音痴のおっさんにはこれ以上は分からん。


営業マンに◯◯先生のご紹介だそうですが…と訊ねると、そこには確かに昔に参加したセミナーの先生の名前がありました。話を総括すると、EPARK歯科の予約システムの導入が全国で急増中で、その◯◯先生も導入されています、みたいな感じ。ちゅうか私のような腐敗雑魚のことなんて数年の経過で綺麗さっぱり忘れているに違いないわけで、わざわざ紹介するようなことがあるだろうか?「いや、ない」わけでありまして、考えられることは「歯科医師がどのようなセミナーに参加したか、その情報が業界内で流通している」「◯◯先生が、セミナー参加者の情報を売った」のふたつであります。いやそんなことはない、と思いたいものですが、なにぶん世知辛い世の中ですゆえ、どうなんだろうなあ……。
 


結果
申し出を断り、おかえりいただきました。

予約システムがどうのこうのより、受付でカード決済できるようにするほうが優先度(患者さんが求める意味で)が高そうに思っています。日本国内もこれからはキャッシュレス化していくであろうことは想像に難くないからです。ただ、カード決済できるようにするとカード会社に結構なお金を払わなくてはならないらしいところが癪です。
 
posted by ぎゅんた at 20:40| Comment(7) | 歯科医院について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月07日

アポイント制にお悩み?

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今回は愚痴というか生産性のない話。

忙しい時に限って来院されることが多いのがアポなし患者さんです。目の前の事態にあっちゃこっちゃヒーとなっているところに「おかわりもいいぞ!」よろしくコンニチワするのであります。アポなし患者さんの来院と対応に懊悩される先生は少なくありません(ぎゅんたの脳内調べ=ポジション・トーク)。主訴は様々でありますが、いきなり窓口に来て「診て欲しい」となる点は共通しております。

この中には、当然ながら目下治療中の患者さんも含まれる。「仮封が外れた」とか「治療した歯に急な痛みが出て」とかであります。患者さんには申し訳ないことですが、しかし、これは心情的に納得の範囲(自分の治療内容に猛省と改善点があることを教えてくれるありがたい存在であるから)なので、要するに自業自得。可及的に速やかにアポの隙間に入ってもらい、その原因がどこにあったか考察しながら対応にあたることになります。

これ以外は、全くの初対面の患者さん(新患)か過去に通院されていた患者さん(初診)が相当します。たいてい「痛いシリーズ」と「外れたシリーズ」であって、メンテナンスや口腔クリーニング希望希望してこられる方は少ない。痛みと不都合でもなければ、やはり歯医者になんて行きたくないと誰もが思っている現実を知ることができます。

キャンセルや空白時間の来院であれば即応できるものの、不思議とそういう時間はやはり空白時間のまま。マーフィーの法則:「忙しいときに限ってアポなし患者さんの来院が起こる」が成立しそうです。が、この現象の真意は、アポイントが埋まりやすい時間がその歯科医院のおかれた環境にあって患者さんが来院しやすい時間だから、ということにありましょう。

そんなことはどうでもよくて、アポなし患者さんをどう扱うか?は開業医にとって決して疎かにできないことが問題なのです。特に保険医は、診療時間で報酬が上がり続けるものではありませんから、効率よく患者さんを捌いていく診療システムを構築することが必須になります。とにかく処置をこなせば報酬が得られるとばかりに超絶流れ作業的診療スタイルをとる医院もありますし、最小限のスタッフで人件費をおさえ、患者さん一人あたりの処置時間に余裕を持たせる医院もあります。当院は後者寄りながら、最近は来院数が増えて処置時間に余裕がなくなってきています(もっとテキパキと処置をこなす技術が必要…なのだけれど、1hにエンド患者さん四人のアポは眩暈がします)。

来院患者さんが増えるのは歯科医院にとっては当院、嬉しいことなのですけれども、キャパシティを超えての来院はいかに応召の義務があれど医院の対応能力を超えることをして、早急な対応はお断りせざるをえなくなることがあります。当院を選んでくださったご縁ある患者さんでありますから診療したい気持ちは当然ある。けれども、過密なアポイント+既に来院済みのアポなし患者さんの存在が不幸にもそれを難しくする。なぜこの時間に限って来られるのか!と天を呪い、せめて電話をかけてきてくれれば…と思うことがしばしばです。「アポなしできたのはコッチ、待ちますからいいですヨ」と言ってくださる患者さんであっても、流石に2時間も待たせられますまい。

この悲劇を避けるために、どうするか。
・アポイント制をやめるか?
・自院の処理能力を高める方向を模索・実践すべきか?
・アポなし患者さんの来院を前提とした「余裕」もたせた予約にするか?
・アポイント患者さんに割く時間をわずかに削って隙間時間を用意して対応すべきか?
・アポイント制をとっている以上、アポイント来院患者さんが優先されるので、飛び込みは原則、受け付けかねると説明するか?

医療は有限のマンパワー。患者さん一人に割く時間が長くなれば、他の患者さんに本来、割かれていたべき時間をもらっていることになります。アポイントに余裕があれば緩衝されて気にならない現象ではありますが、キツキツな場面ではやはり無理が生ずる。患者さんVS医療従事者という極めてアナログな関係においては、全てがアポイント通り、予定通りにこなせるとは限りません。アポイント制をとりながら、誠に申し訳ないことですが、待っていただくことになります。個人的には、アポイント通りに粛々と治療こなしていくことに快感を見い出すタイプなので、リズムを乱されるのは好みません。


電話なしのアポなし飛び込み患者さんが少なくない気がしますが、それはなぜか。
子どもが風邪をひいて小児科やら耳鼻科にかかっているときに気づいたのですが、「病院」というのは、厳密なアポイントを取らないことが多いのですね。「数日たったら、また来て下さい」とか、「この日の外来受付時間にまた来て下さい」とか。わりとフレキシブル。歯科と違って予約の取りようのない感じですから当然なのですが、アポイントでガチガチな歯科が例外的なのかもしれません。これに慣れていると、歯科も、飛び込みで診てもらえると思って当然のような気がします。歯科が独特で非常識なのかも。

研修医時代に、駅から協力型施設に向かう途中、看板に赤字で「当院は完全予約制です」と表記している歯科医院がありました。「いや予約制って当たり前なんじゃ…」と鼻を垂らしながら横目に歩いていたものですが、これの真意は、「アポなし飛び込み患者さんは対応できません」ということだったのですね。今頃気づくのが私。患者さんが来てくださって忙しいのは嬉しいけれど、時間に追われて診療が荒くなるのは勘弁して欲しいと泣き言をいう私。保険医は、数をこなさないと器具・機器・感染対策費・勉強代を捻出できません。

シンプルな解答は、切羽詰まった状況でもテキパキ対応できるよう、己のメンタルと腕を磨き上げるべく邁進することです。…優等生解答かな、これは。ホンネにところでは「なんとかならんかこれは」と自分に甘い。がっくし。

posted by ぎゅんた at 13:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 歯科医院について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月08日

第三者に常に見られる己の臨床〜同僚歯科医師・勤務医の存在

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特に意味もなく不忍池の写真

一度封を解いた炭酸飲料は、いかにキツく蓋を締め直したとしても炭酸が抜けてしまうものだ。歯医者の診療も、身近な第三者の同業者の視線に晒されなければ次第に気が抜けて詰めの甘い処置に成り下がる。どれだけ難しい処置を上手にしても、素人にはその質は理解されず、手を抜いたとしても然りであれば、低きに流れることが人間の正体であるからこそ、気が抜けてしまう。このことを自覚し、そうならないよう律するものが歯科医のプロ意識であろう。

目下のところ、私は父親と診療している。第三者のチェックがあることからくる診療への適度な緊張感があるかと問われると、ないと答えざるをえない。良くも悪くも同族同種経営はぬるま湯で、元祖と本家で争うラーメン屋のような激しいパッションはそこにはないのである。親子共同で歯科医院を営むのは、業界でまことしやかに囁かれているように、やはり、オススメされることではないのだ(他人ではないところからくる感情的な縺れが原因で、余計な喧嘩が生じたり親子関係に軋轢を生じたりしやすい、とか色々ある)。

ほんなら自分の症例をあげればいいじゃんということになるが、まことにその通り。しかしそれは自信がない。これは己の弱さと保身がため。断片とはいえど、実際の患者さんの情報を不特定多数がアクセス可能なネットの世界にアップすることへの戸惑いもある。「地図と現地は違う」という格言がある通り、写真でみる症例と目の前の患者さんの口腔内の症例には隔たりがある。実物の症例をナマでシェアして研鑽を積むことはできやしない。

開業医をやっていると、とかく保守的になる。新たな治療技術の導入やシステムの改善は、常に行われ刷新されていかなくてはならないが、これが滞ることがある。歯科医院の経営が軌道にのると、冒険せずそのままでいたい気持ちになるのである。チャレンジはリスクを伴うからである。守りに入ってしまいがちなのである。

世の中で成功している先生方は、おしなべて勉強家で、知識と技術向上に貪欲である。狭い世界と細い交流からの判断でしかないが、例外はないように思える。そうした先生方は症例発表をこなし、勤務医を抱えているのもほぼ共通している。そこには、同業の第三者による評価に常に晒されていることからくる緊張感が良好に作用しているのではないか。

当院では、水曜日の16:30以降に、友人ドクターに来てもらっている。小児の矯正に明るいので、保護者の相談にのってもらっている。簡単な処置や抜歯を代わりに行ってもらうこともある。互いに自分の臨床を晒け出すことになっているわけだが、それが自分たちにとって良い刺激になると考えている。診療後の食事の席で開業医同士の生々しい情報交換ができるのもよいところだ(ここが一番キモかも…)。

こうしたことが頭にあるから、最近の私は勤務医を欲する気持ちがでてきた。「ただの代診」で雇うのではなく、一緒に切磋琢磨勉強して臨床を楽しみ、治療の引き出しを二人三脚で増やしていけるような相手を渇望する気持ちだ。これは、とても都合のいい話だ。開業医は臨床も人事も経営もひとりで責任つけてこなさねばならない孤独なスタンドアロンな所業と分かっていながら、「自分はひとりで頑張れない子だから一緒にやろう」と誘いの声を発しているのだから。しかし、診療後に一緒に抜去歯牙で練習したり、格調高い種のセミナーに共に殴り込んだり、自分たちの治療の引き出しを整備拡張していったり、診療内容について喧々諤々のディスカッションしたりする、そうした相手が欲しい。

マツダのロータリーエンジンが孤高の存在でありながら凋落したのは、孤高すぎて競い合うライバルがいなかったからと聞いてたことがある。開業医も、孤独でいるよりは忌憚なく競い合える・影響しあえる・勉強しあえる仲間がいるべきだと感じる。できることなら研修医あがりの若いドクターが良い。支払う給料が安くて済むからという俗な理由ではなく、手取り足取り教えるということが、己の勉強にこれ以上とない契機となるからである(理解していないと教えられないし、理解不十分な部分が鮮明になる)。

勤務医を雇うという行為は、雇用者にとってみればリスクがあるしストレスの種にもなる。それを知っていながらも、やはり勤務医を欲するわけである。自分が楽をするためにではなく、己の勉強のためなのである。人は他人との干渉が煩わしいものと理解していながらも、なんだかんだで、やはり人と関わりを持つことをやめない生き物なのである。

余談だが、開業医の悩みの比率は診療・経営・人事がそれぞれ1/3が適切と聞いたことがある。
そうかな?そうかも。
 
posted by ぎゅんた at 10:22| Comment(3) | TrackBack(0) | 歯科医院について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月23日

院内無線の導入

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アリンコアルインコ製。本文で述べるがこのイヤホンは罠であるから選択してはならない

以前に勤務していた先で導入されていたのが院内無線である。スタッフ全員がトランシーバーを装備して、誰かがマイクで発言した内容は、すべての人で共有する仕組み。そんなもんいらんやろ大袈裟なと思ったものだったが、いざ使ってみるとこれはたいそう、便利なのであった。掌返しここに極まれり。


院内無線に対する個人的な感想は、

・なくてもいいが、あった方がスマート
・医院の規模が大きければ大きいほど、効力を発揮するアイテム

といったところ。
ここ10年ぐらいの間に、かなり普及が進んだアイテムなのではないかと思う。効率的な診療を目指すうえでは欠くべからざるアイテムであろう。


実家の医院に帰ったら即導入じゃあと計画していたが、「そんなもんいらん」の反対の憂き目に遭い頓挫。このたび、数年越しに、導入にこぎつける悲願を達成した次第。事あるたびに導入のメリットを訴え続けたこともあるが、業者任せの場合の見積書をまず見せてから「自前で用意したらこれだけ」の見積書を見せたのが決め手だったようだ。


自前で用意する、とは
単純に、以前の勤務先の院長に紹介してもらった店舗に足を運んで揃えただけである。

必要なものはシンプル極まりなく、

・無線機本体
・イヤホンマイク(耳かけタイプ)
・単三電池

の3つで、これを使用する人数分、用意すれば良いだけだ。
無線機も本格的なレベルのものは必要ない。なぜなら、その使用は屋内の広くない空間内で完結する極めて限定的なものだからだ。シンプルで安価で堅牢なものであればあるほど良いのである。

私が購入したのはALINCOのDJ-P221で、純正マイク付きイヤホン、単三電池にエネループProである。無線機本体が9412円、イヤホンマイクが2700円であったから、消費税込み適当計算で約1万3千円ぐらい。エネループProは、口腔内カメラその他で使用しているストックがあったので新規に用意せずに済んだ。

いまのところ、故障やジャミングはなく、快適に使用できている。最初はその使用に戸惑いを隠せなかったスタッフもすぐに順応した。使えば分かる便利さと簡単さがダンチ(死語)だからである。


同タイプの無線を考える方に私からのアドバイス
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イヤホンマイクは耳掛け式(写真左側)を選択すべき。
メガネをかけるから耳掛け式は…という方は、いわゆるウォークマンタイプの、平丸型のタイプがよい(写真右側)。なお、メガネをかけていても耳掛け式は使用できる。
耳栓みたいな、カナル式は絶対にアウトである。カナル式はフ☺️ックであるといわざるをえない。人数分のカナル式イヤホンマイクを買って無駄金を使い悔恨に生きる私からの痛切なアドバイスである。


購入
無線機を扱う店ならどこでも購入できると思うが、オープン価格なので値段には差があるようだ。
私が購入した店は以下のとおりである。

マルツ金沢西インター店
石川県金沢市明町2-267
☎︎076-291-0202
📠076-291-3737
 
posted by ぎゅんた at 21:27| Comment(6) | TrackBack(0) | 歯科医院について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする