2017年09月04日

メディナプレミアムセミナー 口腔ケア&口腔リハビリの2日間コース


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高齢者や要介護者口腔ケア咽頭ケアの必要性を痛感したので参加。
会場が新横浜という大都会の一角。田舎モンの私は群衆と高層ビル群に気圧され、道の隅を歩くのであった。

加藤武彦を教祖とする宗教集団みたいな独特の雰囲気があり、進行がグダグダだったりアレ感が漏れていたものの、口腔と咽頭のケアに対する真摯な情熱に溢れているセミナーであった。


口腔ケアの真髄は、ことに咽頭ケアにあるのだが、それに必要なファンファンブラシなるアイテムが必要なようだ。しかしこれは、別途、販売の資格を得るために必要な実習やセミナーに参加しなくては購入できない。販売元のオーラルケアに問い合わせたら「素人がいきなり使うには危険すぎるから、許しがないと販売できない」という。そして本セミナーはその条件を満たさない。ふぁっきん!


本セミナーを受講してなんとなく得られた知見はいくつかある。
咽頭ケアは極めて重要で、歯科医療と介護の領域における盲点であり続けているし、その解消は喫緊の課題である。しかし現実的に、まず我々歯科医に求められることは、使用中の義歯の不満点を即日に解消できる知識と技術があること、「噛める」義歯を提供できること、患者に寄り添った診療のために犠牲的精神を発揮できること、である。

口腔ケアにしろ咽頭ケアにしろ、やはり歯科医師が(自院で)待ちの姿勢ではなく、外へ出かけて行く積極的な姿勢の中で実施されるものであろう。往診ならびに訪問診療でこそ活躍してくる毛色が強いものだ。その場合に避けられないのが義歯である。使用中の義歯に悩む患者さんは想像以上に多い。日本の歯科医師の義歯の腕が落ちたこともあるし、昔と違って歯を抜かず限界まで保存することから、義歯が入るタイミングには顎堤が失われている(理想的な条件で義歯を作成しにくい)ことも考えられる。こうしたこともあって、義歯の悩みをたちどころに解決できる歯科医師は、すべからく貴重な人材である。一方、いかに良好な義歯といえども良好な口腔内環境が必要だ。口腔ケアと咽頭ケアは、ここに関与してくる。どちらも重要なのである。もっとも現実的には、まず良好な義歯を実現できる腕をもつ歯科医師であることが優先されるだろう。耳が痛い人は私を含めて多いかもしれない。

そんなわけで、訪問診療だ口腔ケアだといきり立つ前に、まず自分自身が「義歯の良き担い手」となることがなによりも先決であると強く認識させられた2日間コースであった。なにもかもが、足りんなあ……



セミナー中に登場した論文
脳卒中後嚥下障害のリハビリテーション 水飲みテストだけで評価し,起立訓練により改善
セミナー中に登場した本
間違いだらけのリハビリテーション

 
posted by ぎゅんた at 23:23| Comment(0) | 勉強会・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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