2017年06月08日

リンカイ テーパードガッタパーチャ

根充のガッタパーチャポイントのマスターコーンにレシプロックガッタパーチャを採用している。理由は、今まで手にしてきたテーパードGPの中でもっとも形成後の根管にマッチするからであった。全然マッチしないテーパードGPだとポイント試適の時点で術者のテンションが下がってしまってよろしくない。


レシプロックのGP
reciproc_gp.jpg
ポイントの形状の正確さは及第点で、コシ、造影性も悪くないのであるが、最大の欠点は高価なことである。そして、テーパードGPは、把持すべき「頭」の径が太くなるのだがエンド用ピンセットでつまみ損ねたり落下させてしまったりする事故を起こしがちだ。いきおい、地面に落としたり曲げてダメにしてしまうと、コストが念頭に浮かんで涙目になってしまうのである。集中力を要する一発操作の「根充」においてこれは致命的だ!60本で定価4800円である。R25は流石に細いことからポイント先端にバラツキが認められるので、試適前にガッタパーチャゲージで先端径を確認・調整が必要である。ガッタパーチャゲージがあれば、テーパーが均一なポイントの先端径を自在にできるため、用意するガッタパーチャポイントの種類を減らすことができる。


リンカイのGP(ダイアデント ガッタパーチャポイント)
diadent_gp.jpg
だからと言って安ければいいわけでもないのはいうまでもない。
そんな中、リンカイが扱っているテーパードガッタパーチャの存在を知った。テーパーは.04 .06がある。60本で定価1900円である。親切なことにポイントに長さのマーキングが施されている。使い勝手がよければこれでいいんちゃう?と思わざるを得ない。

左がレシプロックr25、右がダイアデントGP.jpg
皆が気になる造影性はどんなもんかと、レシプロックR25(.08/25)とダイアデントGP(.06/30)単純比較写真を撮影してみたら似たようなものであった。



しかし
抜去歯牙で使用してみたら、あまり良くなかった。ポイントの弾性や取り回しは悪くないのだが、頭の部分が根管口付近で引っかかるのか、作業長に達しないのである。仕方がないので引っかかる頭の部分をちょん切って挿入したらうまくいった。これだと、ガッタパーチャゲージで先端の調整をすると、頭の部分で余計な引っかかりが生じて「サッパリ作業長通りにいかない」悲劇に見舞われることを意味する。テーパー付とはいえ、「馬鹿正直テーパー」だから、頭の部分が太くなってしまうことで壁と干渉するのであろう。見た目は一緒に見えるが、レシプロックGPはこの辺の規格がしっかりしているようだ。しかし値段はノーセンキューだ。

ああ、次はジーシーNEX用ガッタパーチャソフトポイント(.06)だ…

この記事へのコメント
規格性から考えると難しい問題です・・・。

サイズとテーパーが同じであれば、基本同じGPにならないとおかしいはずですが、GPの規格はNitiより緩いため各社ばらつきがあると感じます。自身ではせめてNiTiに対応しているGPを使うことで妥協です・・・。
Posted by ShinyaM at 2017年06月08日 11:01
いつも楽しく拝見しています。

CWCT法をお使いの場合、4度テーパーをメインポイントにして、2度テーパーのアクセサリを追加する方法でうまくいきませんか?

もしくはフィニッシングファイルとして30号6度テーパーのファイルで仕上げるとかいかがでしょうか?
WAVEONEのようなマルチプルテーパーの場合どこに変異点があるか公表してくれないと根充しにくいんですよね・・・
Posted by s at 2017年06月08日 16:02
はじめまして、いつも楽しく先生のブログから学ばせて頂いてます。

http://www.endoruddle.com/waveoned
http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=songdobest&logNo=220578472215&parentCategoryNo=&categoryNo=9&viewDate=&isShowPopularPosts=false&from=postView#
から、goldは根元のテーパーが小さいようです。

逆に、根が短い大臼歯ならひっかからなさそうですが、どうでしょうか?
Posted by hys at 2017年06月08日 20:22
ShinyaM先生 いつもコメントをありがとうございます。

「規格通り」がちょっとアテにならないの悲劇ですね。とりあえず今の私のエンドだと、高価なレシプロックGP相性がいいので妥協といえば妥協です。.02のメインポイントとアクセサリポイントでラテラル根充してGP束カット後にダウンパックすることも多いです。時間と手間がかかっても、これの方が安定・安全かなと最近思ったりしてます。
Posted by ぎゅんた at 2017年06月09日 10:52
s先生 コメントをありがとうございます。

この記事、「規格通りのはずなのに、マスターコーンが作業長どおりにフィッティングしないのは、自分のエンドが間違っているのではないか。こんな記事アップしたら嘲笑されたり愛想をつかされるかもしれんなあ(でもぼくはマゾなんでそれでいいです)」との思惑を込めてアップしてます。少なからずみなさん思うところがあるようで安心しました。

最後には電熱式ヒートプラガーでダウンパックをして根尖部の補正加圧をするわけですから、.04テーパーとアクセサポイントを用いる手法は有効そうですね。

今のところ考えているのは、根管の歯冠側1/3をきっちりフレア形成して、先生のおっしゃる通り30/.06フィニッシングです。30/.06にはエンドウェーブかNEXかのどちらかを採用する予定です。
気持ち的にはプロテーパーネクストのX3ですが、ちょい高めでテーパーが7度になります。Mtwoファイルだと30/.05なんでアレ

もしくはウェーブワンゴールドGPを用いてみるかです。60本3800円なので、レシプロックGPより1000円安いです。
Posted by ぎゅんた at 2017年06月09日 11:06
hys先生 コメントをありがとうございます。また、ウェーブワンゴールドのテーパーについてのご教示をありがとうございます。根元のテーパー小さいのは、根管の走行に沿って素直な根管拡大形成を仕上げることを眼目に置いたファイル設計がされているからでしょうか。ネゴシエーション⇨プログライダー⇨ウェーブワンゴールド⇨ウェーブワンゴールドGPでやれということかも。

大臼歯で作業長が短い太めの根管ですと、先生のおっしゃる通りで、ウェーブワンゴールドで仕上げた後でもGPが引っかからず素直に作業長どおりに達してくれます。



Posted by ぎゅんた at 2017年06月09日 11:13
ちょうどウェーブワンゴールド用のGPポイントが届いたので、抜去歯で試してみました。プライマリーで最終拡大して、挿入したところ、かなりいい感じのフィティングです。これまで、エンドウェーブ用の25サイズ6度のポイントを使っていたのですが、プライマリー用と比べたところ、根元が結構絞られています。かといって、緩くもなくしっかりタグバックが得られました。好感触でした。取り急ぎ報告させていただきました。
Posted by トリ at 2017年06月09日 21:42
トリ先生 ご報告をありがとうございます。

レシプロックGPから乗り換え候補になりそうです。根元が絞られているとガッタパーチャゲージで先端径の調整の融通が利く面でもありがたいものです。1000円安いのが一番おおきいですけども。

これより安くて期待できそうなのがNEX用GP(.04 & .06)なのですがまだ購入していません。.04の30号あたりを買ってみようかな
Posted by ぎゅんた at 2017年06月10日 09:28
ウェーブワンゴールド用のGPポイントを実戦投入してみました。上7番、下7番、上5番、下5番とそれぞれ根管充填しましたが、中々の適合を示しました。ぎゅんた先生の真似をして、ガッターゲージで測ってみましたが、多少のばらつきはあるようです。あと、2根ほど試適でアンダーだったが気になりますが、多分私の拡大が下手くそなせいだったと思います。
また、比較的低い温度で軟化するようで、ヒートプラガーで加圧したらスルスルと入っていきます。使いやすいです。
ぎゅんた先生に教えていただいた、ヒートプラガーを抜く時「時時計回りに動かし、加熱しながら引き抜く」方法はすごく上手くいきます。あれ以来一度もGPポイント引っこ抜け事件は起こっておりません。感謝です。
Posted by トリ at 2017年06月16日 08:48
トリ先生 コメントをありがとうございます。

ウェーブワンゴールドGPのレビューをありがとうございます。レシプロックかウェーブワンゴールドか、その両方か、どちらのレシプロNiTiファイルを採用するかの仁義なき闘いを続けてきましたが、やっぱウェーブワンゴールドやなと落ち着いてきたところです。GPも、1000円やすいウェーブワンゴールドGPにそろえてデンツプライ信者じゃなかった、養分になろうと思います。
Posted by ぎゅんた at 2017年06月16日 10:46
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