2017年03月22日

HyFlex NiTi EDM"10/.05 GlidePath File"をグライドパス形成用NiTiファイルに


写真 2017-03-17 17 09 01.jpg

さよならプログライダー
ごめんよプログライダー
おじさんは浮気性なの



新し物好きの血が騒げば平然と器具を乗り換える、そんな節操の無い生き物が歯医者であります。


長い名前のこのNiTiファイルはスイス製で、ムーブメントはロータリー系。形状記憶性を有している点がユニークなNiTiファイルであります(オートクレーブ滅菌をかければ本来の形状とピッチに戻る)。

今の私は、ウェーブワンゴールドとレシプロックを主軸に、レシプロケーティング系のNiTiで根管の拡大と形成を行っています。

NiTiファイルを安全に用いるコツは、とにかく根管形成に用いることです。根管拡大に用いると、ファイルへのストレスが大きく破折リスクが高まるからです。

最近のNiTiファイルは、「破折しない」ことをウリにしており、実際、根管拡大にバンバン使っても差し支えのない物性と設計になっているようです。しかし、なるべく「拡大」の比率を減らす使い方をしたほうが安全なことに変わりはありませんし、新品の切れるファイルをほぼ使い捨てでスタイルだからこそ成立する使い方であることに注意が必要です。

こういう考えが念頭にあることから、私はグライドパスを確実に形成してから、ウェーブワンゴールド:スモール(20/.07)で拡大形成を始めることを心がけています。
メーカーはウェーブワンゴールド:プライマリ一本でええんやでといいますが、それは新品を用いて使い捨てをする気概があればの話。保険医にそれは無体であります。

ひとまずウェーブワンゴールド:スモールで形成を仕上げたあと、根充のための器作り的にプライマリやレシプロックR25で形成します。NiTiファイルの負担が少なく済みませるための配慮です。コストがかかっても勿体無いお化けに取り憑かれても、ファイルを破折させることだけは頑として避けたい気持ちがあります。気持ちよく根管の形成を終えようとしているのにNiTiファイルが折れ込もうものなら、腕を振り回しながら窓ガラスに頭を突っ込ませてしまうからです。

こうしたステップにあって、ウェーブワンゴールド:スモールを根管に用いる前に、信頼できるグライドパス形成をメカニカルに済ませられればなお良いことはいうまでもありません。手用ファイルでグライドパスを獲得するのはシビアな操作が要求されるからです。

従前、私はグライドパス形成にプログライダーを用いていたのですが、そのコストと「なんとなく折れそう感」を払拭できないことから使用をやめていました。しかし、グライドパスを容易に確実に得るステップはなんとしても欲しい。

デンタルショーで出会ったこのHyFlexには、グライドパス形成用のファイル(Glide Path File)が用意されていたことから興味を引かれました。アクリル根管模型で触れてみた限り、特に変な癖もないので実践導入は難しくなさそう。形状記憶でオートクレーブ滅菌で変形が解除される点も気に入りました。担当者はしきりに「シェーピングセット」を購入するよう勧めてきましたが、既にウェーブワンゴールドとレシプロックがある身なのでグライドパス形成用ファイルだけを所望することにして、その場で注文を済ませスキップしながら帰途につきました。



さて後日、手元に届いたのはこれです。

写真 2017-03-21 18 26 06.jpg

ちげーよボケ〜(確かにこのセットの中に一本、含まれるけども)


…返品と注文し直しです。
実戦投入の日が遠ざかってしまった。ぐすん。
 

タグ:HyFlex
posted by ぎゅんた at 00:01| Comment(12) | TrackBack(0) | ニッケルチタンファイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも拝見させていただいております。以前パロデントの再装着でマトリクス除去の件で書き込ませていただいたものです。

hyflexなかなか優秀ですよ。
是非,HyflexEDMもお試しください。
レシプロックよりも8度テーパーの部分が2mmほど長いので、CWCTのための根管形成がしやすいです。抜去歯牙での練習で、智歯メインで30根管以上折れずに使えました。是非お試しください。
Posted by s at 2017年03月22日 13:30
s先生 コメントをありがとうございます。

グライドパスファイル(10/.05)を使ってみて手に馴染むようだったら、HyflexEDMの HyFlex One Fil(25/08.-04)にチャレンジしようと画策中です。

プレカーブを付与して使用できるので、プレカーブをつけないと穿通できない根管-根尖部の修正に使えないかなあと夢想しております。
Posted by ぎゅんた at 2017年03月22日 16:38
ぎゅんた先生 お久しぶりです。
以前は色々アドバイスをいただきありがとうございました。
プロテーマネクストをずっと使用してましたが
この度 ウェーブワンゴールドを購入してみたのですが 極度に湾曲したりプレカーブの付与が必要な根管に使うのをビビっております。
そのあたりはいかがでしょうか?
Posted by shinshin at 2017年03月27日 20:09
shinshin 先生 コメントをありがとうございます。お久しぶりでございます。

プロテーパーネクストX1を久しぶりに使ったら、やはりこれは使いやすいNiTファイルだなあと感じ入った次第です。単純な形態の根管を手早く形成してくれるので、あったらあったで重宝します。

さて極度な湾曲のある根管は、ウェーブワンゴールド:スモールで攻めます。ネゴシエーションが出来ていて、プログライダーを穿通させていたりストレートの#15Kが根尖に到達する根管であれば心配無用です。抜去歯牙やアクリル根管模型で試してみると分かりますが、かなりレッジ予防的に働いてくれます。

厄介なのがプレカーブを付与しないとネゴシエーションが出来ない根管で、これはもう最悪、NiTiファイルが使えません。手用ファイルにプレカーブを付与してシコシコやるしかないようで、どっと疲れる羽目に。

イニシャル根管であれば湾曲があってもネゴシエーションができるはずなので、それが出来なかったということは自身のネゴシエーションが下手をうったか、根尖部の根管の走行がカタツムリみたいに巻いているのかどちらかだと思います。世のエンドドンティストたちが、この問題をどう解決しているのか、私は知りません。抜髄根管なら、それ以上触れず、感染させないように努めるだけかもしれませんが、ネゴシエーションできないとなんとも気持ちが悪い。ストレートのファイルが根尖に届くよう、根管の走行を修正できればいいのですが、なかなかうまくいかない。

Hyflexは、形状記憶でありますから、プレカーブを付与して根尖までファイルを到達させた状態で作動させれば、ストレートのファイルが根尖に届くようになるのだろうか?と考えています。

返品して注文しなおしたら、欠品中なんで待って下さいと言われ涙目の毎日です。東京歯材めこのやろー
Posted by ぎゅんた at 2017年03月28日 12:34
ぎゅんた先生ありがとうございます。
さっそくトライしてみます。
それとウェーブワンゴールドはペッキングモーションで使うとのことですがプロテーパーネクストのようにブラッシングモーションも併用してもいいのでしょうか?
Posted by shinshin at 2017年03月28日 20:06
shinshin先生 コメントをありがとうございます。

ウェーブワンゴールド、そしてレシプロケーティングファイルではブラッシングモーションは推奨されていないようです。別にやっちゃいけないわけではありませんし、感染根管で壁を積極的に削りたいと思うときに私はやることがあります。ただ、NiTiファイルは、いかなるファイルも、余計な力を根尖や根管壁に与えることのないニュートラルさを維持した状態でのペッキングモーション(刃の根管壁への食い込みで根尖方向にって行かれるのを防止する)がスタンダードにあるのではないかと思います。

なので、ウェーブワンゴールドでブラッシングモーションは、できるけれど、しない方が良さそうだと考えます。

NiTiファイルは、確保したグライドパスを自身のテーパー通り円錐状に拡大形成するだけのものであって、当然のようにアンタッチな根管壁を残してしまう器具です。アンタッチな部分は、やはり歯科医師がヒポクロとHファイルを駆使して仕上げるものではないでしょうか。根尖を破壊せずに除去したい感染源を除去するには、やはり歯科医師の指先操作がまだ必要だと考えます。
Posted by ぎゅんた at 2017年03月29日 10:35
ぎゅんた先生 ありがとうございました。
さっそく試してみました。
ただネゴシの後プライマリーだけでトライしたのですが 結局作業長まで届かず 途中からハンドで行いました。
プライマリーだけでは無理があるのでしょうか?
また ネゴシできなかった根管にも使用していいでしょうか?
あるいはガッタパーチャが残っている感染根管への使用など

教えてくださいませ
Posted by shinshin at 2017年04月01日 21:17
ネゴシエーションの後は、ストレートの手用ファイル#15Kが抵抗なく根尖に達するようなグライドパスの形成がないと、WG:プライマリでの形成に負荷がかかり大変な思いをします。できなくはないのですが、シビアで時間がかかります。

ネゴシエーションの後にプログライダーのような、グライドパス形成用NiTiファイルで確実な道筋を作ってからが安全で、結局は早く終わります。


私はネゴシエーションできなかって根管ではNiTiでの形成は諦めます。

ガッタパーチャが残っている感染根管では、レシプロックR25で除去を行うことはあります。大まかな範囲でのガッタパーチャ除去であれば、ネゴシエーションしていない状態でも用います。ガッタパーチャをあらから除去できたら、ネゴシエーションを狙いに行きます。
Posted by ぎゅんた at 2017年04月03日 14:48
ぎゅんた先生 先日はアドバイスありがとうございました。
先生のおかげでウェーブワン 少し慣れてきました。
ただ上顎小臼歯の樋状 扁平根管や 下顎第二大臼歯などの根管にはまだ使用してません。
そのあたりは どうでしょうか?

Posted by shinshin at 2017年04月10日 21:53
shinshin先生

ストレートの#15Kファイルでグライドパスが確保されているなら、問題なく使用できます。

樋状根やイスムスなど、円錐形であるファイルが挿入されて切削するだけでは決して触れることができない根管壁を有する根管では、手用Hファイルを使用してファイリングする必要があると思います。この辺、マイクロがあると覗きながら一目瞭然なのですが、私はマイクロをまだ持ってないので(涙)、ヒポクロ+Hファイル→発泡の有無で対応しています。

ウェーブワンゴールドを根管に挿入するときに挿入角度に無理があってファイルに負荷がかかる時は、迷わず新品のファイルを使用するとよいです。破折防止はもとより、切れ味が鋭いので効率がよいからです。コストは涙を飲みます。ぐぬぬ
Posted by ぎゅんた at 2017年04月11日 10:08
ぎゅんた先生 ありがとうございます。
樋状根管 うまくいきました。
ただスマートプラスはEMRの機能がないのが難点だなと感じています。
アペックスから1ミリぐらい引いた所ぐらいまでウェーブワンで根管形成するのがいいのでしょうか?
Posted by shinshin at 2017年04月18日 21:53
shinshin 先生

Xスマートプラスは、確かにEMR機能がないので、作業長のコントロールをラバーストッパーと基準点に依存するわけで、ファイルは常にEMRとともにある私の手技における懸念でした。

そこで解決策として、FEEDのカタログにある「エンドミニ」という危惧を用いて、NiTiファイルとEMRを接続した状態で使用しています。

場面によっては、ラバーストッパーと基準点で根幹形成することもありますが、たいていは、エンドミニをつけた状態でNiTiファイルを根管内で用いています。

ご購入になり、お試しいただければと思います。
Posted by ぎゅんた at 2017年04月19日 19:57
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