2017年02月28日

クイックエンドのスリムインサートチューブの代替品にPFAマイクロチューブ


写真 2017-02-28 11 02 33.jpg


まとめ
PFAマイクロチューブ最高や!21Gのイリゲーション・ニードルなんて、最初からいらんかったんや!


クイックエンドのスリムインサートチューブは、使い勝手の良さがある一方、保険診療エンドではコスト泣かせであり、打開策を考えたのはこの記事で述べたとおりである。

21Gのフラットエンドニードルを加工じて代替チューブにする案は、極めて最低限のレベルの応急対策に過ぎなかった。コメント欄にてご指摘もあったように、金属チューブをヘッドのホールに挿入する行為がホールへのダメージとなることを避けれないし、なにより、加工の手間が面倒なのである。コスト的に安くつく点はメリットだが、総合的に評価すれば、決して及第点とはいかないレベルであった。

さて、同コメント欄にお寄せいただいた情報を読んで私の心は躍った。

「インサートチューブの代替えですが、「モノタロウ」でPFAマイクロチューブ0.5/0.7というのがあります。試した結果、適合は若干緩めかな?という程度で使えそうです。腰がなくふにゃふにゃしていますが、これだと2センチにカットすると一本10円です。」
「2人7根管使用しましたが、十分使えます。ちょっとふにゃチン気味ですが、一本10円だと思えば我慢できます。外径が0.7ミリなので抜けやすいかな?と思っていたのですが、全く問題ありませんでした。良いとこは透明度が純正チューブより高いので、デブリや出血がよく分かります。長さも好みで作製できます。カットはハサミで楽勝です。」

これが本当ならかなりいけるはずだ!と矢も盾もたまらず速攻で注文をかけました。
届いたブツはとぐろを巻いた細いプラチューブ。実験器具のようであります。点滴とかに使うヤツかな。

これを鋭利なハサミで適当な長さ(2センチ以下が妥当)に切り出し、クイックエンドのヘッドのホールに装着すると満足のいく維持で固定が得られた。あ、凄い。これは凄いフィッティングだ!

軟性プラチューブなので多少の振れが生じるのだが、狙った根管に運べないほどフニャ○ンではない。根管口にチューブ先端を押し付けたときに僅かに変形する程度の柔軟さがあることで吸引効果がより効果的に発現しているところもある。チューブが純透明なので、どのようなものを吸ったか一目で分かるのも素晴らしい。

フニャ○ンの解消と、より細いとこまで吸引口を持っていくことを望んだ場合は、25Gのイリゲーション・ニードルをチューブ内に通せば達成できる。当然のごとく、スリーブとして利用できるわけである。スリムインサートチューブの代替品としては、超理想的なマテリアルではないか。

加工の手間と、ホール部のダメージを気にしなくて済むようになっただけで本当にありがたい。

ぎゅんたはトリ先生に深く感謝しています。神すぎ。みんなでひれ伏そう!
 
この記事へのコメント
これは素晴らしい!!
僕も這いつくばってひれ伏したいと思います。
早速、明日注文やで!!
Posted by 奈良の変態紳士 at 2017年02月28日 23:37
やった!!
お役に立てて嬉しいです!
Posted by トリ at 2017年03月01日 12:38
奈良の変態紳士先生 コメントをありがとうございます。

是非ともお試し下さい。
感涙ものでっせ!
Posted by ぎゅんた at 2017年03月01日 13:57
トリ先生

先生のアイデアのおかげで、スリムインサートチューブのコストに悩んでいるであろうクイックエンドの愛好家の多くは快哉を叫ぶのではないでしょうか。

とりあえず私は目の前が明るく開けた爽快な気持ちになりました。本当にありがとうございます。
Posted by ぎゅんた at 2017年03月01日 15:04
クイックエンドいいですね、欲しいなあ。
未だペーパーポイントでちまちまやってます。コストはさほどでもないんですが、手間が結構かかります。
Posted by ShinyaM at 2017年03月01日 18:02
ShinyaM先生 コメントをありがとうございます。

クイックエンドは、迅速な根管乾燥もメリットですが、根管に浮き立たせたdebrisの除去の効果が大きいと思ってます。

私個人の話に限って申せば、術後疼痛が激減しました。私のエンドの操作にはdebrisを根尖に出しているところがあるようで、それを防止してくれているようです。
クイックエンドなしでエンドするのが怖い身体に調教されてしまました。

ヨシダにしつこくせがむとデモ機を貸してくれるとの噂ですが、ハタシテ。
Posted by ぎゅんた at 2017年03月01日 20:02
ちょっとした小技ですが、マイクロチューブの先端をハサミで斜めにカットすると、少しだけ奥まで吸い取ってくれてるような気がします。お試し下さい。
話は変わりますが、相変わらず抜髄の時、ルートZXがいきなりピーの時があります。号数上げてみたりスリーウェイで軽く洗ってみたり、いや難しいです。結局レントゲンでちょっとアンダー目でファイリングする羽目に。一発目のファイルはぎゅんた先生に教えて頂いたように根尖から突き出すまで抜きたくないのですが、メーターがいきなりピーの時は難しいです。
Posted by トリ at 2017年04月14日 20:53
トリ先生 コメントをありがとうございます。返信が遅れてしまい申し訳ありません。

EMRが暴走するというか、振り切れて使い物にならないとき、ありますよね。感染根管なら「あ、根管のどっかにリークさせてる部分があるのか…これは負け勝負やで」と達観もできますが、抜髄根管でこれだと、よもやパフォったのではないかと気が気でありません。その際はブローチ綿栓やクイックエンドでとにかく乾燥させまくり、ファイルの指先の感覚で根尖を触知し、ファイルトライで作業長を決定して「EMRと仲の悪い根管」の扱いで仕上げます。

幸いに抜髄根管であれば、追加で感染させなければ残髄があっても炎症を起こさないしまして痛みも訴えないので、アンダー上等で根充してOKと考えています。抜髄処置は、とにかく感染させないことが良好な予後に直結します。

ばい菌まみれの口の中で、あんな小さい歯の内部にアクセスして、感染を起こさないように仕事を仕上げる歯医者は、やっぱりマゾだと思います。

Posted by ぎゅんた at 2017年04月18日 09:25
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