2015年10月28日

また故障

ふぁっく.jpg

購入して半年で故障して郵送修理したSKLR超音波スケーラーK7 LED がまた故障したじゃねぇかボケー
頭の悪さ極まりない文章だが、推敲する気も起きねえぞタコー

はぁ、はぁ…

最初の故障はポンプの故障
ボトルからの注水ができなくなったの

今回の故障もポンプの故障
ええ加減にせえっちゅうねん

ユニットからの注水接続をすれば、ハンドピースから水は出るにしても何処と無くその量は乏しい。注水量コントロールダイヤルは微調整が利かず、出るか出ないかのオンオフ仕様。スイッチじゃあるまいしなんだこれは。あまつさえ使用していると、ボトルと本体の接続口から水が逆流してくる始末。なにがなんだかどうしろと。そびえ立つ家電ゴミがまたひとつ誕生してしまった。誰か要らんか?いるわけないわな…近くの河川敷でジャイアントスイングして遊ぶか。ACアダプターをジャイアントスイングするとハンマー投げ選手ごっこが可能である。

まったく、任天堂のゲーム機の如く故障知らずなP-MAXを少しは見習ってもらいたいものだ。
ゲームキューブなんざあれ鈍器に使えるんやぞ。
 

2015年10月21日

抜去歯牙さんでCR築成練習

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オプトラスカルプトパッドでペタペタ中

【うだうだ】
前歯部の歯質チッピングも、いまやダイレクトボンディングでかなり満足の行くレベルで回復できる時代になって久しい。

ここのところ、前歯部のチッピングや4級CR充填の脱離症例が多かった。接着のおかげで、露髄しなければダイレクトボンディングでその日のうちに歯の形態を回復させることが可能になった。削って冠を被せずに済む場合が多いのである。これは、患者に歯の喪失感を与えない点と歯質保存の面でたいへん優れている。

とはいえ、考えなしにCRを使用しても、歯が本来有する微細な表情を再現することはできない。歯が欠けた部分に接着させるCRによって形態と審美を回復させるなら、用いるCRの光透過性と色調、最終的に与えるテクスチャを考慮せねばならないし、単一材料でそれを達成できることはまずない。私を含むほとんどの歯科医師、一応の見た目を取り繕うレベルのことはできる。しかし、天然歯と見間違えるようなレベルの修復ができるのは熟練の歯科医師であっても容易ではない。芸術家というか、職人芸の領域である。

4級や切縁のダイレクトボンディングではレイヤリングが基本になる。販売されている製品ごとに仕様が異なるものの、基本的にはデンチンシェードとエナメルシェードを組み合わせることになる。これで歯の形態を回復させて色調をマッチさせられれば、あたかも天然歯のような自然な感じで回復させることができる。と、文章にすれば簡単だが、これほど難しいこともないのである。私はいつも泣かされる

審美性を優先する場合、それに特化した材料を用いることも考慮に入れるようになるが、その場合、保険適応外の材料になる。名人がそれを用いて自費診療を行うのは当然だけれども、私が同じことをする道理にはならない。保険診療適応の材料で、できる限り美しく仕上げられるよう修練に励むのが筋である。幸いなことに、保険適応のCRの中にもレイヤリングに対応した製品がある。まずはそこからだ。



【というわけで練習】
前歯部抜去歯牙を用意して、3級や4級窩洞を気ままに形成して、充填の練習にあてる。歯冠を好きな位置で水平カットして、咬頭を築成していくのも良い。その際、エナメル質にはベベルを付与する。ここにリン酸エッチングを行いたいからである。

ダイレクトボンディングに於いては、歯牙と充填物との境をいかに目立たないようにするかが極めて重要であると私は考える。経験的に、設けたベベルにエナメルエッチングしておくと、歯牙とCRのとの境目を目立ちにくくできるからだ。
また、ボンドを被着面以外に決して流さないことも重要である。

ボンディングが終わったら、あとはCRを充填ないし築成して楽しもう。
ここで必要なのは、レイヤリングテクニックを可能とするCRと、相性の良い充填用器具である。
研磨での形態修正はなるべく最小限に済むよう、形態は重合前の段階で殆ど完成させておきたい。

今回の練習は、購入したばかりのオプトラスカルプトパッドの初陣でもある。
オプトラスカルプトパッドは、パッドでポンポンとCRを叩いて賦形することをメインにした器具のようだが、思いのほか、私の手に馴染んでくれた。CRを整地平面的に均すのに向いている。こういう器具を待っていた。デンチンシェードを内部に仕込んだ後はエナメルシェードで覆っていくわけだが、この作業が捗って楽しい。

手持ち抜去歯牙であるから、研磨と形態修正は口腔内と違って多大に「ズル」ができる。このステップでは、細部の造形を仕上げることに拘泥するよりも、いかにして平滑な面が得られる形態修正・研磨を確立するかを優先すると良い。平滑な研摩面でなければ、仕上げ用ポイントで磨いても艶が出ないからである。形態は築盛の時点で殆ど仕上げておくべきである。


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歯冠1/3ほどを水平カットして築盛している。イマイチな出来



[用いたCR]
フィルティック・シュープリーム・ウルトラ(3M ESPE):A4D、A3.5B、A2E

[用いた充填器]
オプトラスカルプトパッド(Ivoclar Vivadent)
M・M Resin Creator(背戸製作所)

[用いた研磨用器具]
ソフレックス ポップオン研磨ディスク(3M ESPE):形態修正、研磨
コンポマスター(松風):仕上げ研磨(ツヤ出し)



posted by ぎゅんた at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 根治以外の臨床 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月15日

左下6にはインプラントが

目下のところ、私はインプラント治療を行っていない。できないのである。
臨床医は治療の引き出しを多く持っていることが望ましいと考えているので、できた方がいいに決まっている。焦る気持ちがないでもないが、まあいいかとも考えている。それには理由があって、だいたいは以下のようである。

1.ほぼすべての智歯を抜歯ができる外科的スキルがない
2.口腔内環境との交通を否定できない点が不安
3.当院に来院される患者さんは、どうもインプラントに興味を示さない

ありていにいえば、埋伏歯抜歯を紹介されるぐらいの腕前がと格好がつかないし、トラブった末の後始末に難点があるし、需要が期待できない(採算がとれない)、ということになる。

顎模型や豚に顎骨には、様々なメーカーのフィクスチャを埋入してきたが、それは生身の人間(患者さん)でないから出来るわけで、実際に行おうとは思わない。インプラントの前に探求すべきコトが山積している。そもそもが、インプラント治療をできるほど、GPとしてスキルや経験があるだろうか。ないと思う。挑戦しないことへの言い訳かもしれないが、もっとGPの基本力が欲しいのである。

なお、私の左下の第一大臼歯は3年前にインプラントに置き換わった。なお、その歯の遍歴は以下のようである。

1.中学生の頃、歯科検診で引っかかって、親父に治療してもらう(1級のゴールドインレー)
2.大学2年生のとき、ダツリして放置
3.熱いものを口にすると、その歯が持続的な拍動痛を訴えるようになった
4.大学の付属病院ばら負担金が0なのを知って受診
5.抜髄後にKP-CR
6.大学6年の時にフランスパンを囓った際に歯冠破折
7.感染根管治療-FMC補綴
8.一年後、慢性根尖性歯周炎で鈍い咬合痛
9.再感染根管治療-ハイブリッドジャケット冠(自作)
10.硬いものを咀嚼時に痛みがあるものの、自発痛はないのでそのまま
11.二年後、排膿、歯肉腫脹を起こす
12.抜歯
13.一本義歯装着(ワイヤクラスプ)

その後、恩師である当時の勤務先の院長に埋入してもらったのだった。

一本義歯の装着感や使用感に大きな不満はなかったが、口を開けた時に見られるのは気が引けた。また、着脱と手入れをしている時に「老い」を意識せざるを得ない点で気が引けた。インプラントであれば、それは気にならなくなりそうだ。一本義歯は、悪くはないが、その時点での私にはデメリットが勝った。また、インプラントがどのようなものか、自分自身が受けることで理解できる部分も多かろうと考えたのである。メリットとデメリットを体感したかった。

結論は正解で、これほど自然に快適に噛めるとは思わなかった。難しい感染根管治療が予想される患歯を「ダメなもんはダメ」と抜歯してインプラントを埋入するのがトレンド(当時は)なのも宜なるかなと思ったものだった。

インプラント周囲炎をおこさないためにより丁寧で綿密なケアが必要かと心配していたが、少なくとも私は、それまで通りのセルフケアで問題を起こしてはいない。すわインプラント周囲の歯肉が急に痛くなって吃驚したことがあったが、スクリュー固定が緩んで生じた隙間が原因の急性発作だった(締め直して以降、もう3年以上経つが、同様の発作は起こっていない)。

ときおり、一般人向けのインプラントに関しての記事を目にするが、そのリスクやデメリットが強調されすぎているきらいがある。そもそもが情報源の怪しげな記事であるが「専門医の本音」として「(患者にはバスバスとインプラントを埋めまくっておるが)自分だったら、絶対に(インプラント治療は)受けない」的なコメントが載るのも常である。「インプラントをする歯医者は拝金主義で、患者に寄り添った治療をしていない」というバイアスを盾にとった歯医者叩き路線ありきなのがバレバレというものだ。

この一年の間に実業家を中心とした業種の人々と話をする機会が少なからずあったが、歯医者は舐められていると感じる。中には臆面もなく「歯医者の先生って勉強してる人、いないでしょ」と述べた人もいる。ぬるま湯業界の人たちと思われている。私が小物だったので歯牙にもかけられなかったことを祈るばかりだが、社会における一定数が「歯医者は勉強していない人種」と認識しているのではないか。

代弁するものではないが、勉強していない先生など、イマドキ、ごく少数だ。
私がお会いしてきたインプラント治療を行う先生方に限った話でいえば、すべからく前向きで素直で意欲的で自信家であった。いつ休んでいるんやろ、と心配になる始末だ。

私の恩師も、そうであった。できないことないんじゃないか?と思えるぐらい、なんでも出来るし、造詣は深いし、頭の切れる人であった。IQに大差があると会話が成立しないそうだが、私はいつも話をしながら「なんでそんな頭いいんやろ…?」と行き場のない念を嫉妬交じりに感じていたものであった。左下6を舌でいじる都度、いつも色々と思い出してしまうし、鼓舞される。

シェークスピアの言葉に「徳はなくとも特あるかの如く振る舞え」がある。優秀でありたければ、その道で優秀な人の真似をするのが一番の近道だ。

私がインプラント治療を行うのはまだ先のことであることがお分かりいただけると思う。困ったことに、その「先」は何十年後かもしれない。


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posted by ぎゅんた at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月06日

プログライダーの代わりのNEX10/.04

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まとめ
NEXの10/.04はオススメしません



以前の記事で、
(プログライダーは)コストが高い!保険で使っていられるか!という場合はNEXの10/.04で代用することもできよう。

余談だが、このファイルを強い湾曲根管のグライドパス形成に用いた時、ファイルの先端が伸びたことがあった。流石にテトリスのL字ブロックみたいな直角に曲がる根尖部ではそうなるのもむべなるかな

このようなことを記述した。

それで、ここぞというとき以外は、私プログライダーの代替品としてNEXの10/.04を用いてた。しかし、数回の使用で先端が捻れたり破折したりすることを経験した。セーフティメモディスクの花弁を使い切らないうちにこれではちょっと困る。

私の使い方が悪いとか、器具との相性が悪いとか、あるのだろうが、これでは代替品にするには怖い。安全を期すには、抜髄時に「一回こっきりの使い捨て」で使えるか使えないかというところだろう。しかし940円/本程度のコストを考えるとぐぬぬ…とハンカチ噛。

NEXファイルが折れやすいとか脆いというよりも、単純にファイルの細さの問題だろう。実際、コロナルフレア形成やクラウンダウンに用いているNEX35/.08やNEX45/06はサッパリ折れない。やたら頑丈なことでで有名な某ヨシダのK3のようである。反面、柔軟性など望むべくもないのはいうまでもないのだが。

posted by ぎゅんた at 13:12| Comment(9) | TrackBack(0) | ニッケルチタンファイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月05日

catch up with them.

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二年ぐらい前に名刺代りにと後ろ向きな姿勢で作ったFacebookアカウント。

「若者のFacebook離れ」「SNS症候群」「SNS疲れ」だとか、Facebook社がユーザー情報をGoogleやCIAに横流ししているだあーだこーだ言われつつも、持たないより持っていた方が、現代社会を送る上では有用だと考えられている。

ビジネスチャンスの上で持っていることが当たり前だとか、コミュニティから漏れないために必要とか、専ら、ツール的役割が強調されているものの、使用してみればそんなデジタルさはあまりない。

名刺交換だけしてその後はなしのつぶてのような、形式的なつながりよりも遥かにアナログなコミュニケーションが、かなり自由さが許される範囲で取れる点で面白いツールだと感じる。

更に面白いことに、フレンド申請をしてくれる人たちは、すべからく優れた人たちである。マル暴が朱に混じって「本職」と見分けがつかなくなるのと同様に、優れた人と接すれば自分もその一員になれるチャンスを掴める。格言「その人を知るにはその友人をみよ」があるとおり、人は、他人の影響を常に受ける。良き人物からは良き影響を受けるのである。

大人になると、子どもの頃と違って友人と遊べる機会が失われる。家庭をもてば尚更だ。おっさんは孤独なのである。

開業医もまた孤独である。狭い世界であるから、敵対関係はなくとも、常にお互いの腹を探り合っているような緊張感が払拭できないところがあるのではないか。だからこそ、歯科医師会という開業医主体の組織があり、親睦会があるのでだろう。歯科医同士が肝胆相照らす仲になるのはレアな事象に違いない。

Facebookはつまるところデジタルツールでしかないが、使い所を間違えなければ世代間をさほど意識することなくフランクにコミュニケーションを取れる面白いツールだと思う。実際に私は、一流のGPたちとフレンド関係になり、多大な恩恵に与っている。孤独な開業医は、とかく外界と接していなければ怠慢になる。と同時に、いい歳こいた大人が、無邪気な画像レスやコメントの応酬を繰り広げていたりするのを見て腹が痛くなる思いをさせていただいている。笑いもまた、人生に重要であることは言うまでもない。


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posted by ぎゅんた at 16:43| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする