論旨:ねんがん の ガッターカット を 手にいれたぞ!
練習した抜去歯牙は、マスターポイント試適までなされている。
カビが生えているのが見えるが気にするな!小学生の頃、貴方の絵の具セットや書道具箱の中でもカビが生えたでしょう。日本のような高温多湿の環境では、すぐにカビが生えるのは自然の摂理であります。…嘘です。昔からなんでもカビを生やしてしまう子だったんです。うう
くだらん前置きはさておき本題へ。
今回はマスターポイントの切断についてのお話です。
ラテラルの根管充填で、「根管口付近でポイントを切断する」あれをイメージしていただきたい。ヒートエキスカ派かヒートプラガー派かガッターカット派かに分かれるあれであります。
母校の歯内療法実習ではヒートエキスカで切断するようならいました。卒業後、市井の開業医(協力型施設)に研修にでていた際は、ガッターカットがあったので使用していました。ヒートエキスカと違って火傷のリスクも少なく、瞬時に切断できるのでいたく気に入ったものであります。とはいえガッターカットは贅沢品、どこの医院にもあるわけではありません。多くはヒートエキスカで切断していたものです。そしていまの勤務先ではヒートプラガーにて切断するスタイルでした。ヒートプラガーを扱うのは苦手なのだ…事故るからである。
模範的な事故例
・ヒート部で患者さんに火傷を負わせた
・熱しすぎだと怖いからと軽くヒートさせたらGPが融けなかった
・プラガーと思って熱したらスプレッダーだった
・熱し方が不十分で、融かしたGPが冷えてプラガーにひっつきマスターポイントごとすっぽ抜けた(やるせなさMAX)
・そんな使いにくい訳がないと練習したが、やっぱり使いづらい
・俺って不器用なのね…( ´・ω・`)
このような(酷く個人的な)理由から、ヒートプラガーは使いづらく嫌いだったのだが、このたびガッターカットが医院に配備され、RCF時のストレスが軽減されることになった。これは楽だ。チップ先端を根管口付近まで運んでスイッチをいれれば瞬時にGPをカット出来るからである。何より火傷をさせる心配が少ないのが良い。カットしたあとはプラガーでの垂直加圧とカット面の整理を行おう。
さてこの記事を書いている途中に来院された患者さんの右上6を、たった今RCFして早速ガッターカットしてきたところだ。有難さが身に沁みわたるというものである。
前歯単根のラテラル根充ならプラガーで事足りるけれども、やっぱり臼歯部ではこれだね!
類似品も安くあったりするので、GPの切断を少しでも楽にしたい先生は一度使用されてみてはいかがでしょうか。
というかこの器具、構造的に凄く単純そうなので、自作している先生がいそうな気がする…
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